Search Consoleを開く。平均掲載順位は先月と変わっていない。なのに、クリック数だけが落ちている。順位を落としたページも、削除したページもない——。
この状態を最初に確認する道具はSearch Consoleです。ただし、Search Consoleで分かることには限界があります。この記事では、確認の手順と、その限界の線引きを先に示します(2026年6月にSearch Consoleへ追加された生成AIパフォーマンスレポートの位置づけも含めて整理します)。そして最後に、当サイト自身が2026年8月に踏んだ、もっと基本的な失敗も書きます。
まずSearch Consoleで見る3つの比較
検索パフォーマンスのレポートで、次の3つを見ます。
- 期間の比較。「日付」で前の期間と比較し、クリック数・表示回数・平均CTR・平均掲載順位の4つを並べます。順位がほぼ同じで、表示回数も減っていないのに、クリックとCTRだけが落ちているなら、検索結果の見え方が変わった可能性があります。
- クエリ単位の比較。どのクエリでCTRが落ちたかを見ます。落ちているのが「〜とは」「〜 やり方」のような答えが短く済む情報収集系のクエリに偏っているか、それとも指名・購入系にも及んでいるかで、意味が変わります。
- ページ単位の比較。サイト全体ではなく、特定のページ群で起きているのかを確認します。
ここまでは、Search Consoleの数字だけで分かります。
Search Consoleで「分からないこと」
ここが本題です。Googleは公式ドキュメントで、AI機能(AI OverviewsやAI Modeなど)に表示されたサイトは、Search Consoleの検索トラフィック全体に含まれると説明しています。表示は検索タイプ「ウェブ」の中で報告されます。
そのうえで、2026年6月3日、Googleは生成AIパフォーマンスレポートをSearch Consoleに追加しました。生成AI機能での表示回数を、ページ・国・デバイス・日付の軸で見られる専用のビューです。ただし2点、注意があります。
- 全プロパティで見られるわけではありません。Googleは一部のサイトから順次提供中と明記しています。表示されない理由は他にもあり、公式ヘルプは「生成AI機能での表示回数が十分にない場合」と「自サイトを生成AI機能の対象から除外している場合」も挙げています。出ていない場合は、まず自分がどれに当たるかを確認してください。
- 見られるのは表示回数だけです。クリック数・CTR・掲載順位は、この専用ビューでは分離されていません。データの出所も検索タイプ「ウェブ」のままです。
つまり、「AI機能でどれだけ露出したか」は測れるようになりましたが、「このクリック減がAI機能によるものか」は今も切り分けられません。CTRの低下は、AI機能の影響でも、競合の順位変動でも、季節性でも、同じ数字の落ち方をします。
媒体側の仕様は、公式の記載を確認できた範囲でだけ書きます。上の内容はいずれも公式ブログとヘルプ・ドキュメントの記載に基づいており、記載のない挙動(どのクエリでAI機能が出るか、どう選ばれるか等)は推測しません。
Search Consoleで確認できるのは「自分のサイトが検索でどう見られたか」であって、「AIの回答に誰が引用されたか」ではありません。後者を知るには、実際にAI検索で質問して、回答と引用元を目で見るしかありません。当サイトはそれを、毎月の定点実測の中で公開しています。
その前に——「減った」のではなく「載っていない」場合がある
ここからは、当サイト自身の失敗です。
2026年8月17日、当サイトはGoogle検索で site:llmo-shindan.jp を実行しました。結果はトップページ1件のみ。site:llmo-shindan.jp/labo は0件でした。7月13日に公開した記事が、35日間、一度もクロールされていなかったのです。
robots.txtは全許可、sitemap.xmlにも掲載済み、canonicalも正常、HTTPステータスも200。サイト側の設定に問題は見当たりませんでした。要因の候補(Search Console未登録・被リンクゼロ・新規ドメイン)と、どれが決定的かを断定できない理由は、llms.txtの記事に詳しく書いています。当日中にSearch Consoleへ登録し、サイトマップを送信し、URL 検査からインデックス登録をリクエストしました。登録がどれだけ進んだかは、公開実験の続編で数字ごと報告します。
診断サービスを名乗るサイトが、最も基本的な手続きを飛ばしていた——書くのは気が進みませんが、これは公開実験の一部です。だからこそ、流入が減ったかどうかを論じる前に、そのページが索引にあるかを確認してください。
確認は2分で終わります。
- Googleで
site:あなたのドメインを検索し、主要ページが出てくるか見る。 - Search ConsoleのURL 検査に、確認したいURLをそのまま入れる。「URLがGoogleに登録されていません」なら索引にありません。
- URL 検査の「前回のクロール」を見る。「該当なし」なら、そのページはまだ一度もクロールされていません。
- 索引になければ「インデックス登録をリクエスト」を押す。サイトマップの送信もあわせて行う。
順位と流入の関係を、点検可能な形にする
Search Consoleは「検索でどう見られたか」を教えてくれますが、「AIから見て自分のサイトがどういう状態か」は教えてくれません。後者は、クローラーが読めるか・構造化されているか・信頼の材料があるか、という確認可能な条件の話です。
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出典
- AI機能に表示されたサイトのトラフィックがSearch Consoleの検索トラフィック全体に含まれること・検索タイプ「ウェブ」で報告されること: Google公式ドキュメント「AI features and your website」(Google Search Central・最終更新2025年12月10日)
- 生成AIパフォーマンスレポートの導入・提供範囲・取得できる指標: Google Search Central Blog「Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console」(2026年6月3日)およびSearch Consoleヘルプ「生成AIパフォーマンスレポート」
- 未インデックスの実測(
site:検索とURL 検査の結果・クロール状況): 当サイトの実測(2026年8月17日)
Search Consoleの画面構成・レポートの仕様は変更されることがあります。最新の内容は必ず公式のヘルプでご確認ください。本記事は検索流入の回復を保証するものではありません。