実物の全文公開(v2改訂・2026年8月10日対応)

llms.txtの書き方
——実在サイトの全文と、v2の変更点

当サイトのllms.txt全文(21行)を省略なしで公開し、仕様のどの要素がどこに対応するかを対照します。あわせて「llms.txtだけでは何も起きない」という自社の実測も書きます。

公開日: /最終更新:
著者: 山本涼司(LLMO診断ラボ運営者)

「llms.txt を置いておいて」と言われて調べ始めると、仕様の抄訳ばかりが出てきます。必要なのは、実際に動いているサイトのファイルを1本まるごと見ることのはずです。

この記事では、当サイトの llms.txt を全文そのまま載せ、仕様のどの要素がどこに対応しているかを対照します。あわせて、仕様が2026年8月10日にv2へ改訂されたときに変わった点と、当サイトの実測から分かった「llms.txt を置くだけでは何も起きない」という限界も書きます。

llms.txt とは何で、何ではないのか

llms.txt は、サイト直下(https://example.com/llms.txt)、またはサイト内の任意のパス配下に置く Markdown 形式のテキストファイルです。AIやAIエージェントに対して「このサイトは何で、重要なページはどこか」を人間の言葉で案内します。Jeremy Howard 氏が2024年9月3日に公開した提案(proposal)で、公式標準ではありません(出典: llmstxt.org)。

置いても、AIがそれを読むかどうかは各AI事業者の実装次第です。ここは正直に書きます。llms.txt はクローラーを呼び寄せる仕組みではなく、来たときに読める案内を置いておく仕組みです。

当サイトの llms.txt 全文(21行)

公開中の実物です(本記事の公開にあわせて、10行目に本記事への案内を追記しています)。省略はしていません。curl -s https://llmo-shindan.jp/llms.txt で1行ずつ照合できます(3,809バイト・text/plain; charset=utf-8 で配信)。

https://llmo-shindan.jp/llms.txt

# LLMO診断ラボ

> WebサイトのAI検索(ChatGPT・Perplexity・Google AI Overview)対応度を31項目・100点満点で診断するサービス。無料簡易診断と、有料の重点改善パック(トップページ)・改善指示書つきの本診断を提供。運営者: 山本涼司。自サイト自身の診断スコアと改善推移を公開実験として毎月更新している。

## 主要ページ

- [トップページ・無料診断申込](https://llmo-shindan.jp/): サービス概要、診断項目(5カテゴリ31項目)、料金、このサイト自身の実測スコアの公開実験
- [公開実験の記録: 公開初日に72点→97点にした全記録](https://llmo-shindan.jp/labo/72-to-97): 自サイトを実測72点から97点へ改善した全手順(コード・失敗込み・2026年7月13日)
- [AI検索に引用されない原因——確認可能な条件から切り分ける](https://llmo-shindan.jp/labo/inyou-sarenai): 引用されない原因を3階層(AIが読めない・理解できない・信頼できない)に切り分け、診断エンジンの5カテゴリ31項目の配点と自サイト72点時の実測欠落を公開。今日自分で確認できる7項目チェックリスト付き
- [llms.txtの書き方——実在サイトの全文と、v2(2026年8月更新)の変更点](https://llmo-shindan.jp/labo/llms-txt): このファイル自身の全文を公開し、仕様のどの要素がどこに対応するかを対照。v2改訂(2026年8月10日)の変更5点と、当ラボ診断エンジンでのllms.txtの配点(100点中3点)つき
- [順位は同じなのに流入が減った——Search Consoleで確認できること、できないこと](https://llmo-shindan.jp/labo/search-console-ryunyu): 流入減をSearch Consoleで確認する手順と、AI機能のトラフィックが検索タイプ「ウェブ」に含まれること・2026年6月追加の生成AIパフォーマンスレポートでは表示回数のみが分離開示されることから「クリック減の帰属は切り分けられない」という線引き。自サイトが35日間クロールされていなかった実測と索引の確認手順つき
- [診断レポートの実物サンプル](https://llmo-shindan.jp/sample-report): 無料診断で届くHTMLレポートの全文サンプル(当サイト自身の実測データ・AI検索の引用実測含む)
- [運営者情報・特定商取引法に基づく表記](https://llmo-shindan.jp/tokushoho.html): 事業者情報と取引条件
- [プライバシーポリシー](https://llmo-shindan.jp/privacy.html): 個人情報の取り扱い

## サービス概要

- 無料簡易診断: トップページのLLMOスコア採点・改善ポイントTOP3(コード付き)・実際のAI検索での見え方1クエリ実測を、HTMLレポートとして24時間以内にメールで送付
- 重点改善パック(29,800円税別/税込32,780円・買い切り): 無料診断で失点した全項目についてトップページの改善指示書(コード付き)を納品。納品後90日以内に実装完了の連絡を受けた時点で再診断を1回実施(同一エンジンで前後スコアを実測比較)。本診断レポートへ代金全額充当で移行可(期限なし)
- 本診断レポート(148,000円税別/税込162,800円・買い切り。重点改善パック購入済みの場合は差額118,200円税別/税込130,020円): 主要10ページの個別診断、AI検索での引用状況調査(20クエリ)、競合比較、実装可能な改善指示書、90日ロードマップ
- 月次定点観測(98,000円/月税別/税込107,800円/月): スコア推移と引用状況の毎月レポート

2026年8月18日時点の公開ファイル。行数・バイト数まで実物と一致しています。この記事自身への案内が10行目に入っています。

どの行が、仕様のどの要素か

実物の箇所仕様上の要素なぜこう書いたか
1行目 # LLMO診断ラボH1(唯一の必須要素)屋号ではなくサービス名。AIが引用するときに使う名前をここで固定する
3行目の > 1段落引用ブロックの要約(任意・推奨)何のサービスか・項目数・運営者名・公開実験の存在を1段落に圧縮。ここだけ読まれても誤解が生じない粒度にした
5行目 ## 主要ページH2のファイルリストAIに読ませたい順に8本だけ。全ページは載せない(案内の意味が薄れる)
7〜14行目の各行- [名前](URL): 補足リンク名はページの内容が一読で分かる名前(記事は公開タイトルを短縮)、: の後に「何が書いてあるか」を1文。絶対URLで書く
16行目 ## サービス概要H2セクション(ただし仕様上の「ファイルリスト」ではない価格と提供内容を隠さず書く。AIに「いくらの何か」を誤って要約されないため。仕様のファイルリストは各項目にリンクが必須なので、リンクを持たないこの節は厳密には仕様の要素ではありません。仕様は追加の見出しを禁じていませんが、厳密に合わせるなら各項目に料金ページへのリンクを添える形になります

見出しなしの本文(段落やリスト)を H1 と最初の H2 の間に置くこともできますが、当サイトは要約1段落で足りると判断して置いていません。慣例として ## Optional という H2 を置くと「短い文脈でよいときはスキップして構わない二次情報」を示せます。v2ではこれは機械的な意味を持たない、あくまで慣例として整理されました。

書式のルールは4つ

仕様(llmstxt.org)は、要素の順序まで定めています。

  1. H1(# サイト名・プロジェクト名 —— 唯一の必須要素。
  2. 引用ブロック(> 短い要約 —— 任意だが推奨。以降を理解するのに必要な前提を1段落で書く。
  3. 見出しなしの本文 —— 段落やリストを任意個。ここに見出しは使わない。
  4. H2 で区切られた「ファイルリスト」 —— ## 主要ページ のような H2 の下に、- [名前](URL): 補足 を並べる。補足(: 以降)は任意。

(仕様上はこの前に任意のBOMを置けますが、実務では不要です。)凝った書式は必要ありません。H1 → 引用ブロック → H2のリンクリスト、それだけです。

v2(2026年8月10日改訂)で変わった5点

v2改訂は2026年8月10日です。それ以前に書かれた解説は、仕様のv1に基づいています。差分だけ拾います(出典: llmstxt.org/changes.html)。

項目v1v2
発見のためのリンク関係規定なしHTMLの <link> またはHTTP Link: ヘッダーで、rel="alternate" type="text/markdown"(Markdown版の場所)と rel="describedby"(該当するllms.txtの場所)を示せる
Markdown版のURLフルURLに .md を足す形(page.html.md)のみ拡張子を置き換える形(page.md)も可
サブパスの扱い許可はされていたが意味が曖昧ファイルは自分のパス配下のページを対象とし、最も具体的なファイルが適用される/docs/llms.txt など。サイトの一部だけの参加が可能)
消費のされ方ツール(llms_txt2ctx)でLLMの文脈に展開する想定エージェントがllms.txtを閲覧・検索し、必要なリンクをたどるモデルに変更(文脈展開のツール仕様は提案から削除)
Optionalセクションツール向けの意味づけあり二次情報のための便利な慣例として残るが任意

普及状況について仕様側が挙げているのは、数千サイトが公開していること、ドキュメント基盤が自動生成に対応していること、ChromeのLighthouseが監査項目に入れていること、そしてOpenAI・Anthropic・Geminiの開発者ドキュメント自身がllms.txtを公開していることです(出典: llmstxt.org)。当サイトはv1の形で設置済みで、v2で追加された rel="describedby" の宣言はまだ入れていません。実装しても当ラボの31項目のスコアは動きません(採点対象外です)。入れた時点と、その後のクロール・引用の推移は、毎月の定点実測の中で報告します。

5分で作る手順

  1. サイトの目的・提供物・運営者を1段落で書く(引用ブロックに入れる要約)。
  2. AIに読ませたい重要ページを5〜10本選び、- [名前](絶対URL): 何が書いてあるか の形で並べる。絶対URLで書くこと。
  3. llms.txt としてサイト直下に置く(配信は text/plain で構いません。当サイトは text/plain; charset=utf-8 です)。
  4. ブラウザまたは curlhttps://自社ドメイン/llms.txt を開き、HTMLではなくテキストが返ることを確認する。ここは当サイト自身が踏んだ失敗です。 公開初日、当サイトは存在しないURLにもHTTP 200を返す状態(soft-404)で、/llms.txt を叩くとHTMLの404ページが返っていました。診断エンジンの判定は warn、なのにレポートの文面は「llms.txtが設置されています」——200が返るだけでは設置の証明になりません。同日、404.htmlの設置とあわせて解消しています(公開実験の記録の手順3)。
  5. ページを追加・改訂したら llms.txt も更新する。放置された案内は、無いより誤解を招きます。

正直な話: llms.txt は100点中3点です

当ラボの診断エンジン(5カテゴリ31項目・100点満点)で、llms.txt の設置は31項目のうちの1項目で、配点は3点です。判定は pass / warn の2値で、<html が含まれていれば pass にせず warn(満点3点の半分=1.5点) にします。内容の質は採点していません。

実測で見ると、当サイトの「AIクローラー受け入れ態勢」カテゴリ(20点)はこう動きました。

2026-07-13(公開初日・72点/B)2026-08-16(97点/S)
llms.txt の設置warn(ファイルなし。存在しないURLに200+HTMLを返すsoft-404状態で、エンジンは「テキストではない」と判定。3点中1.5点)pass(3点満点)
XMLサイトマップfail(4点中0点)pass(4点満点)
カテゴリ計14.5/2020/20

つまり llms.txt の設置で動いたのは1.5点分です。同じカテゴリの中でも、配点4点の sitemap.xml のほうが重い

そしてもっと重要な実測があります。2026年8月17日、llms.txt を完備し、自己診断97点・ランクSを維持している当サイトについて、AI検索で引用状況を測ったところ、引用はゼロでした(測ったのはGoogle AIモード3クエリとChatGPTのWeb検索1クエリ。Perplexityは未ログインでは回答が生成されず、測定できていません)。

さらに site: 検索とSearch ConsoleのURL検査で、/labo/ 配下の記事2本がどちらも「前回のクロール = 該当なし」=一度もクロールされていないことが判明しました。うち1本(2026年7月13日公開の権威記事)は35日間そのままでした。もう1本は公開翌日の測定です。robots.txtは全許可、sitemap.xmlにも掲載済み、canonicalは正常、HTTPステータスは200——サイト側の設定に原因は見当たりませんでした。Search Consoleに未登録で索引への送信手段を持っていなかったこと、被リンク・言及がゼロだったこと、ドメインが新規(2026年7月取得)であることが要因の候補ですが、どれが決定的だったかは修復後の結果を見るまで断定できません

llms.txt はこの状態を救いません。索引に載せるのはsitemapとSearch Consoleの仕事、案内を読ませるのがllms.txtの仕事で、順番は前者が先です。当サイトが行った修復(Search Console登録・サイトマップ送信・URL検査からのインデックス登録リクエスト)とその結果は、公開実験の続編で数字ごと報告します。

それでも置く理由

3点で、効果の保証もなく、標準でもない。それでも当サイトが置いているのは、次の3つが確実だからです。

  • コストが5分で、失うものがない。誤った案内を書かない限り、副作用がありません。
  • 自己申告のチャンスがある。サイトの要約と重要ページを、自分の言葉で1ファイルに書ける場所は他にありません。
  • 普及の途上にある。仕様側は数千サイトの公開を挙げていますが、Web全体から見れば整備済みは一部です。整えるコストが低いうちに済ませるのが得です。

期待値を正しく置くことが、この記事で一番伝えたいことです。llms.txt は入口の掃除であって、集客の装置ではありません。

自分のサイトの現在地を数字で見るなら

上の手順は自分で実装できます。書式も実物をそのまま真似てください。囲い込むつもりはありません。

31項目を目視で確認するのが手間なら、当ラボの無料の簡易診断があります。URLを送るだけで、この記事と同じエンジンによる採点と改善ポイントTOP3を、24時間以内にメールでお返しします。営業電話はかけません。引用の保証は、どんな対策にもできません。できるのは、確認可能な条件のどこが欠けているかを点数という形でお返しすることです。

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出典

  • llms.txt 仕様本文(提案者・初出日・構造ルール・普及状況): https://llmstxt.org
  • v1→v2の変更点: https://llmstxt.org/changes.html
  • 当サイトの実測スコアと項目別判定: 当ラボ診断エンジンによる自サイトの実測(2026-07-13および2026-08-16)
  • 公開初日のsoft-404と同日の解消: 公開実験の記録(72点→97点の全手順)の手順3
  • 引用実測・クロール状況の実測: 2026-08-17、Google AIモード3クエリ・ChatGPT(Web検索)1クエリ、および site: 検索とSearch ConsoleのURL検査による当サイトの実測

本記事の配点と判定条件は、当ラボ診断エンジンの実装をそのまま記載したものです。llms.txt は公式標準ではなく提案であり、設置によってAI検索での引用・流入が増えることを保証するものではありません。

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山本 涼司(LLMO診断ラボ)

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